第06条お金がかかります。

空き家の所有には、様々な費用が必要です。固定資産税、水道・ガス・電気の基本料金、破損部分の修理など。さらに劣化が進んだ結果、税金が増えたり、損害を与えた方への賠償金が必要になることもあります。

お金がかかります。

空き家の所有に必要となる一般的な費用の例

税額は建物や敷地の固定資産税評価額×1.4％など。ただし、住宅用地については特例があり、固定資産税評価額が6分の1などに減額されています。なお、空き家になって老朽化しても建物の固定資産税評価額が０円になることはありません。

（参考）特定空家等に対する住宅用地特例の適用除外
特定空家等に指定され、市町から勧告を受けると、特例から外れ、税額が上がることがあります。

都市計画法による市街化区域内に所在する場合にかかります。税額は固定資産税評価額×0.3％など。

草刈りや、破損箇所の修理、屋根の雪下ろしなど。

上記の他にも、必要に応じて、火災保険や光熱水費、自治会費など。

（参考）淡路地域に空き家を所有するＡさんの事例

劣化した建物などが第三者に危害を加えた場合、賠償が必要となるかもしれません。（民法709条、710条及び717条）

（参考）(公財)日本住宅総合センターが行った試算
外壁材等の落下により、道路を通行中の11歳男児の死亡を想定した場合、総額5,630万円の損害額となります。